新商品の開発

新商品は大きく4つの類型に分類することができます。


(1)                  商品改良による既存需要の維持

既存商品が依然として一定の需要を確保しており支持者も多いが、このまま推移していけば売上が減少してしまう恐れがある場合にとられる商品政策です。減少の恐れがある既存需要を維持する目的で商品改良がおこなわれる政策で自動車などのモデルチェンジがその例である。

(2)                  新用途発見による新需要の開拓

既存商品に新しい用途が発見され、既存需要とは別に新たな市場に参入し、新需要を開拓する目的で行われる政策で、ベビー石鹸の女性市場への展開などがこの例です。

(3)                  新商品開発による既存需要の代替化

既存商品の改良では需要の維持が望めなくなった場合、既存商品が対象にしていた需要を新商品導入によって需要の代替化をおこなう政策で、デジタルカメラなどの新商品がこの例です。

(4)                  新商品開発による新需要の創造

既存需要とは別に新市場に新製品を投入していく新需要創造型の新商品開発です。最近では、体脂肪計のヒットがこの例である。


また新商品開発のプロセスは、以下のようになります。

新商品開発方針の明確化

新商品アイディアの創出

アイディアのスクリーニング

コンセプトの開発とテスト

マーケティング計画の策定

事業性の分析

商品開発

テスト・マーケティングの実施

新商品の市場導入