STP戦略の確立(Competitive StrategyからCompetitive Marketingへ)<2>
<2>ターゲティング(標的市場の選定)
ターゲティングとは、自社が最大限に能力を発揮し、競争優位を確立できる市場に狙いを定めるプロセスをいいます。その市場で十分に力を発揮するためには、先にセグメンテーションで細分化した市場の特性を十分に把握することが大切です。そして細分化された市場が十分に収益を上げられる市場かどうかを見極め、その市場に自社がどの程度投資をして、どのくらいの収益を上げることができるのかを予測する必要があります。また、その市場の規模についても、将来の発展性・成長性など市場の魅力度を考えて検討することです。
ターゲティングを簡単に理解するには、通信業界における「簡単携帯」を事例として考えると、どのような市場にターゲティングしたか、分かりやすいでしょう。この事例では、携帯電話を使用する全体市場を細分化し、「年配層」をターゲット市場としたことが明確に分かります。
このようにマーケティング戦略では、何らかの属性等で市場を細分化していき、その細分化された市場での顧客ニーズを確実に捉え、そこに自社の製品やサービスを提供していく、ことが成功要因となります。